【2019年最新版】UTMF 徹底レビュー15のポイント 完走のコツ、必携の装備は?

私は2018年大会で31時間完走し、2019年大会は出走者サポート(エイドステーションで補給支援)をしました。実際に走った経験と、出走者を現地で見つめて知り得た事をお伝えします。UTMFってどんな大会なの? これからトライをしてみようかな! と考えているランナーにお役に立てればと思います。

トレイルランニングをはじめたら目標にしたい大本命レースはUTMFではないでしょうか。総距離100マイル(約165キロ)、今は走るイメージがわかないかもしれません。でも、時間をかけてしっかりと準備をすれば、出走・完走も夢ではありません。見事にフィニッシュすることができれば大きな自信、そしてあなたが見たことがない景色が広がっているかもしれません。さあ、一歩を踏み出しましょう!

 

UTMFのコース概要(2019年大会)

世界でもっとも有名なモンブランの周りを走る100マイルレース「UTMB」で、2009年に日本人最高位の総合3位になった鏑木毅氏が企画立案し、実行委員長を勤めます。ちみなに、名誉実行委員長は三浦雄一郎氏。鏑木氏が飛行機から富士山を眺め、ここなら100マイルレースができるのではないか! と思いついたところからUTMFの構想が練られたのは有名な話。

2019年大会で7回目をむかえました。発表はされていませんが、来年も開催されるでしょう。

  • 正式名称「ULTRA-TRAIL Mt.FUJI」略してUTMF
  • 開催日程 : 2019年4月26日(金)~28日(日)
  • 距離 : 約165キロ
  • 制限時間 : 46時間
  • 定員 : 2400名
  • スタート : 富士山こどもの国 PM12時
  • フィニッシュ : 富士河口湖大池公園 AM10時(制限時間)

UTMF公式ページより抜粋

残念ながら、2019年大会は雪が降る荒天のためスタートから27時間後、短縮レースとなってしまいました。フィニッシュゲートにたどり着いた上位選手は100名ほど。大半の出走者は最後にたどり着いたエイドステーションが終点となってしまいました。残念ですが、自然相手のスポーツなので仕方がない事です。

 

UTMFの特徴

私が走った時、特に印象に残ったのは3点です。初めて100マイルレースにトライするならプラス要因です。

  1. ロード区間が多い

    トレイルコースとロードコースがハッキリと分かれています。「山を登り下る力」と「ロードを走る力」の2つが求められます。実はこれは良い点です。トレイルコースが多いと登りに時間がかかり、なかなか距離が進みません。一方でロードコースは平坦が多く、脚を動かし続ければ計算通りに進むことができるのです。

  2. ゆとりある制限時間

    多くの100マイルレースの制限時間は35~38時間が多いです。UTMFの46時間は、全コースを歩き続けても間に合うと言われています。つまり、はじめて100マイルレース挑戦にはもってこいなのです。

  3. 大人数の参加者

    100マイルレースに2400名が参加することは驚きです。一般的には500~1000名ぐらいです。参加者が多いということは、自分と同じぐらいの走力のランナー達がいます。途中、脚が痛くなる、気持ちが折れそうになる時に周りを見回せば、きっと同じ状況におかれているランナーがいるはず。そんな時、互いに励ましあいながら前に進むことができます。

 

コース地図 高低差

  • 累積標高差 : 約8000m
  • エイドステーション数 : 10ヶ所
  • サポートが入れるエイドステーション : 5ヶ所
  • ドロップバック(スタート時に預けた荷持を一時的に受け取る事)が受け取るエイドステーション : 1ヶ所(78キロ地点)

UTMF公式ページより抜粋

前半と後半に大きな山があります。前半30キロ地点の天子山地(標高1500m)、後半140キロ地点の杓子山(標高1400m)です。

天子山地はいかに余力を残してクリアできるか、杓子山は残された体力をふり絞って気力で登りきれるかが鍵になります。天子と杓子の存在を念頭に置きながらレースを進めていくと、上手いペース配分ができると思います。

 

UTMFへのエントリー方法

2つの参加資格をクリアすることが条件になります。

1つ目は、18才以上の男女。2つ目は、国際トレイルランニング協会がポイント認定しているレースを完走し、最大3レースで12ポイントを獲得。さらに最低1レースは1年以内の実績でなければなりません。つまり、最大3レースというと1レースで4ポイントクラスの大会である必要があります。4ポイントクラスの大会は距離にして70キロ以上で、それなりにキツイ大会です。UTMFの出走者は、それなりのトレイルランニングの経験値と走力が無いと危険です、というメッセージが込められています。

2つの資格をクリアできれば、参加条件を承諾すればエントリーできます。エントリー後、抽選が行われ、当選すれば出走権を手に入るという仕組みです

UTMF公式ページ内 エントリー情報はこちら

 

エントリーの流れ(2019年大会)

  • エントリー受付期間
    2018年10月17日(水)12時〜10月28日(日)23時59分
  • 抽選結果発表
    2018年11月 20日(火)
  • エントリー費
    36,000円(決済手数料別途=エントリー料の5.15%)
  • エントリー費入金期限:2018年12月 4日(火)
  • エントリーサイトはRUNNETになります

RUNNETはこちら 

 

UTMFの交通手段と宿泊情報

出走者は前日受付もしくは当日受付をしなければなりません

前日受付はフィニッシュの富士河口湖大池公園になります。翌日のスタートは富士山こどもの国なので、そこまで行く手段が必要です。バスツアーも組まれているので、出走が決まったら早い段階でバス申し込みをオススメします

当日受付の場合は、自家用車でスタート会場に来るパターンが多いと思います。スタート時間から逆算して自宅の出発時間を決めます。注意は平日なので通勤時間にあたることです。都市部から来る場合は、余裕をもった行動をした方が良いです。

公式サイトには、現地までのアクセス情報が詳細に記載されています。

UTMF公式ページ内 アクセス情報はこちら

 

宿泊について

公式サイトに宿泊プランが用意されています。

宿泊場所のオススメは「河口湖周辺」です。万が一、途中リタイヤした場合、預けた荷物の受け取りはフィニッシュの河口湖大池公園になるからです。見事にフィニッシュした時も荷物を受け取り、そのまま宿泊先に向かうことが可能です。

昨今、河口湖周辺は外国人観光客の増加をうけて、ホテルの建設ラッシュです。ビジネスホテルも多いので、安価に泊まることができます。もう一つ検討をする価値があるのが「エアビーアンドビー」の宿泊申し込みです。1棟貸しなので大人数で宿泊し、費用をシェアすればビジネスホテルより安価です。そして、ホテルのようにロビーを通ることもなく、まるで我が家のように帰ってくるような気軽な気分で使えます。

UTMF公式ページ内 宿泊情報はこちら

エアビーアンドビーはこちら

 

応援の方向けの情報

とても長い時間を費やすレースなので、応援するのも大変です。公式サイトで案内しているスマホアプリ「応援ナビ」を活用すれば、おおよその出走者の位置情報はつかめます。スマホアプリ上に表示されるエイドステーションに入った時間は、センサーで読み取るので正確ですが、マップ上に表示される位置情報は推測値なので、実際はまだ通過してなかったりすることがあるので注意が必要です。

その点、海外アプリの「LIVE TRAIL」の方が正確なような気がします。ただし、英語表記のみです。

UTMF公式ページ内 アプリご案内はこちら

 

実際に現地で応援をする場合は、車でのアクセスと駐車場が完備されているので下記がオススメです。

  • スタート地点 富士山こどもの国
  • A2 麓エイドステーション
  • A4 精進湖エイドステーション
  • A5 勝山エイドステーション
  • A7 山中湖キララエイドステーション
  • ゴール地点 河口湖大池公園

 

UTMFのトレーニング方法

160キロのレースを完走する力をつけるためには、一大プロジェクトを達成させるぐらいの意気込みが必要です。練習期間は最低でも6ヶ月はほしいところです。

5~6ヶ月前

長い距離を走るための下地を作ります。距離を走るという意識ではなく、長い時間動き続けられる耐性をつけていきます。可能ならば6時間は山に入りたいです。

また、定期的に脚力や体幹も筋トレもやった方が良いです。スクワットや腹筋、腕立てなどです。モリモリの筋肉は必要ないので、刺激をいれるぐらいで十分です。身体の筋力アップはもちろん、バランス能力、回復力が向上させます。

そして、実際のコースの試走も行いたいです。真冬の季節になると、コース上には雪が積り、コース確認をする事ができなくなってしまいます。

3~4ヶ月前

とても大切な期間です。練習強度をあげます。大会の開催は4月下旬なので、ちょうど寒さが厳しい時期にあたります。特に山は危険な状況になりやすいので、ロード練習中心の強度の高い練習をいれていきます。例えば、フルマラソン大会に出走したり、20キロ走から里山ランニング10キロを連続で走るなど。

そして、心肺機能にも刺激をいれておきたいので、1000m×5本などゼーゼーハーハーする練習も組み入れたいです。

1~2ヶ月前

トレーニングを4ヶ月続けてきたことで、長時間動ける身体の耐性とスピードがついてきたと思います。疲労を残さないように、少しずつ強度を落としていきます。6時間の行動時間を5時間に減らす、5本やっていたものは4本に本数を減らすなど、練習の質は落とさずに量を減らします。

そして、試走をすることができる天候やコース上の環境ならば、もう一度走ってみるのも良いと思います。

UTMFの事前準備

UTMF本番に向けてランニンググッズのチェックを行います。短い距離で良いので実際の装備を試してみましょう。

そして、一度はやっておきたいのはナイト練習です。本番では2晩を過ごすことになります。夜のトレイルの雰囲気を体験しておくことは重要です。暗闇で走ることへの慣れ、ヘッドライトの明るさ確認、夜の冷え込み体験ができます。

1ヶ月をきった練習は、疲れが残らないように、走るスピードを落としたり、強度の高い練習の回数をさらに減らします

直前1週間になれば走ることは、ひかえた方が良いでしょう。

ペース配分を考えておく

ペース配分とは自分の持っている体力の配分と言い換えられます。スタートからエイドステーションまでの区間タイム、到着時間をシミュレーションします。その時に、まず考えるべきは各エイドの制限時間(時間を過ぎてしまうと失格)です。

ただし、UTMFは前半の関門時間がゆるく設定されています。開催者側の配慮で、少しでも長く大会を楽しんでもらいたい、という意図があるようです。

しかし、完走をめざすならば、前半の制限時間は無視し、後半の制限時間を見据えたペース設定が必要です

大会中にペース配分をチェックする方法

シミュレーションしたペース配分通りに上手く走れているのか、確認するために「GPS機能付きランニング用の腕時計」を装着することをオススメします

GPSで今いる場所の距離をほぼ正確に表示してくれます。スタートしてから距離、エイドステーションまでの残距離なども把握できるので、ペースが速いのか、遅いのかを走りながら確認できます

そして、GPSは高度の計測も可能です。天地山地の標高は1000mを超えます。時計を見ると高度は800mだから、あと200m登れば良いと判断がつきます。これは体力をできるかぎり温存しなげはならないレース中には、とても助かる情報です。

ぜひ、レース当日の装備品の中に「GPS機能付きランニング用の腕時計」を入れてください。

ちみなに、私はsuunto社のスント9で、距離と高度を確認しています。この時計の特徴はバッテリー可動時間です。最大120時間可動するのが売りなので、UTMFの制限時間46時間も余裕で持ちます。これからロングレースを目指すならば、バッテリー可動時間も時計選考のポイントです

 

前日の過ごし方

装備品の確認

UTMFでは、レース中に保持しなければならない必携品があります。スタート前、レース中に運営スタッフによる確認検査があります。モレている品があれば出走できませんし、レース中の確認で欠けている品があれば、その時点で失格となります。絶対にモレのないように必携品を準備しましょう。

必携品(装備として必ず携行するもの)

  1. 詳細コースマップ。大会公式サイトに掲載されている詳細図を紙にプリントしてください。(*1)
  2. エントリーの際に番号を届け出た携帯電話。救護本部の電話番号(ナンバーカードに明記してあります)を登録し、番号非通知にせず十分に充電し、主催者からのSMSによる緊急連絡を受けられる状態にしておいてください。
  3. 携帯コップ(150cc以上)。エイドステーションに紙コップの用意はありません。
  4. 水。スタートおよび各エイドステーション、ウォーターステーションを出発するときには1ℓ以上持っていなければいけません。
  5. 食料。
  6. ライト2個、それぞれの予備電池。低温では電池の寿命が短くなります。
  7. 点滅ライト。夜間の一般公道で後方からの走行車輌に認識されやすいよう、ザックなどにつけてください。
  8. サバイバルブランケット(130cm以上×200cm以上)。
  9. ホイッスル。
  10. テーピング用テープ(80cm以上×3cm以上)。(*2)
  11. 携帯トイレ。(*3)
  12. 雨天に備えてフードつきレインジャケットとレインパンツ。どちらも〈ゴアテックス〉あるいはそれと同等の防水、透湿機能を持ち、縫い目をシームテープで防水加工してあるもの。
  13. 保温のためのフリースなどの長袖シャツ。綿素材は認められません。(*4)
  14. 保温のための足首までを覆うズボンあるいはタイツ。または膝までを覆うタイツと膝までを覆うハイソックスの組み合わせ。いずれも綿素材は認められません。(*5)
  15. 保温のための手袋、耳までを隠す帽子。(*6)
  16. ファーストエイドキット(絆創膏、消毒薬など)。
  17. 保険証(コピーは不可です)。
  18. 配布されるナンバーカード、ICタグ。
  19. 以上の必携品と下記にて紹介する「特に勧める携帯品」を収納できるザックまたはバック。

UTMF公式ページ内 必携品リストより

特に勧める携帯品

  1. トレイルランニングシューズ
  2. コンパス
  3. 熊鈴(*1)
  4. 着替え
  5. 日焼け止め
  6. ワセリン
  7. 筆記用具
  8. 現金

 

トラブルを想定

長いレース中にはトラブルが付き物です。暑さ寒さ、腹痛、膝痛などを想定した対応策を考えておきます。ウェアリング、処置薬、テーピングなどの緊急対応品が該当。

  • ウェアリング

    汗をかいたTシャツを着用し続けると、汗冷えして身体が動かなくなる可能性があります。着替えを複数枚用意します。吸湿発散性と速乾性を機能として持つTシャツ patagonia キャプリーントレイルシャツなどがオススメ。

  • 処置薬

    胃腸を整える薬は持っておきたいです。ゼリヤ新薬の「ヘパリーゼ」などはドリンクタイプと粒タイプがありオススメです。

  • テーピング

    疲れてくると、脚に力が入らず捻挫をする確率が高くなります。万が一ひねってしまった時を考えテーピングをしれておきます。オススメはニューハレの「すぐ貼れるシリーズ X-TAPE」。

モチベーションを高める

明日の今頃は走っていると考えると、急に不安が押し寄せてきます。そんな時はトレイルランニングのDVDやスカッと気持ちのよい映画を鑑賞したりして、気持ちをプラス方向に持っていくように努めましょう。

前日の食事

炭水化物をしっかりと取ります。ご飯、うどん、スパゲティなど普段の1.5~2倍目安です。また、おやつにアンパンやバナナを食べるのも有効です。

逆に避けたいものは、油物、野菜、生物です。油物は油が胃の壁に貼りつき、体内への栄養分の吸収を妨げてしまいます。野菜は繊維質が消化スピードを遅らせてしまう事があります。生物は万が一痛んでいた場合、お腹を壊す可能性があります。

そして、レース前の最後の食事は、消化時間を考えるとスタート4時間前です。理想は定食屋の朝定食。大盛りごはん、焼鮭、味噌汁、納豆などです。食べ過ぎもよくありませんが、スタート前に空腹感があれば、バナナやカステラなどを食べてください。

 

UTMFの服装ついて

重要ポイントは「防寒対策」です。レースは朝昼晩を2回経験すると考えましょう。そうした時に、レース会場は市街地でも標高が700m~1000mあります。日中は20度近くまで暖かくなっても朝晩はかなり冷え込みます。天候によっては最低気温が氷点下になる場合もあります。寒くなる事を考慮して長袖Tシャツ、ネックウォーマー、手袋、インナーウェアを準備しておきましょう。

  • 長袖Tシャツ

    メリノウール素材なら汗の湿気を逃し、身体の熱を逃しません。ファイントラックの「メリノスピンライトロングスリーブ」は選択候補にいれて良いでしょう。

  • ネックウォーマー

    首元を暖かくする以外に、汗抜きにも使えます。Buff (バフ)ブランドのヘッドウェアはネックウォーマーとしても使えます。色合いも豊富でオシャレ度もアップします。

  • 手袋

    メリノウール素材のものがオススメ。モンベルの「メリノウール グローブ タッチ」は1400円(税抜)という価格も良しです。

  • インナーウェア

    汗冷え防止機能があるものが良いです。ファイントラックの「スキンメッシュノースリーブ」は汗をかいても冷たさをほとんど感じないので超オススメです。

 

大会中に持って走ったほうがいいもの

  • ワセリン

    ウェアやバッグが肌に擦れて痛い時、マメができた時にあると助かります。繰り返して塗り替えすと効果があります。

  • 防水のダウンジャケット

    街中で着るものではなく、防水の化繊ダウンです。軽量で圧縮できるのでバッグの中に入れて置くことが可能です。ただし、防水でないと水を吸ってしまい使い物にならないので注意。

  • スマホの充電池

    スマホ本体の電池は二日間は持ちません。充電池があれば電池切れを心配することなく、自分の状況を報告したり、友達からの応援メッセージを読んだりできます。スマホに大会運営者からの緊急連絡が入るかもしれません。

  • サングラス

    UTMFはロード区間が多いです。日差しを遮るものがないルートがあり、標高が高く紫外線がキツイです。サングラスで目のダメージを軽減します。

 

UTMF大会結果

フィニッシュすると記録証をすぐ受け取ります。速報タイムなので順位が変更になる場合もあると忠告があります。正式タイムと順位は公式ページに後日発表されます。

UTMF公式ページはこちら

 

UTMFの参加賞

スタート前の受付時に参加賞としてTシャツがもらえます。メインスポンサーのノースフェイスのブランド名とUTMFとカッコよくプリントされています(2019年大会)。

そして、見事にフィニッシュしたランナーは、記録証とともに憧れの「フィニッシャーズベスト」が手渡されます。過去7回の大会、毎回異なるデザインです。ベストを手にすることを夢見て、苦しい道中を耐える人も多いはず。

 

UTMFの質問コーナー

  • 練習で試走をするならばどこが良いですか?

    山中湖キララのエイドステーションから河口湖フィニッシュゲートまでをオススメします。レース当日は120キロを走り終え、体力的にギリギリの状況です。試走しておくとコースが頭に入り、登りはもう少し、この先は急坂が控えている、杓子山はニセピークが多いなど、気持ちの余裕を作ることができます。

  • 完走率は?

    過去大会からおおよそ70%ぐらいです。ただし、天候によって大きく左右されます。※1回 72%、2回 73%、3回 60%、5回 42%、6回 97%、8回 73%

  • 眠気対策は?

    レースの1週間前ぐらいから「カフェイン抜き」をしてみてはいかがでしょうか。カフェインはコーヒーや紅茶、お茶などの飲料に含まれ、飲むと集中力を高める効果があります。レース本番、眠くなった時に摂取を控えていたカフェイン入の補給食を取るとシャキッとするという話は良く聞きます。ただし、効果は人それぞれです。事前に試しておくべきです。

  • レース中の必携品チェックはどこでやるの?

    公表はされていません。どこかのエイドステーションで確認される可能性が高いです。確認時に必携品が欠けていると、その時点で失格になります。言い訳は一切無しです。

 

まとめ

100マイルレースは、今までに体験したことが無いことが起こります。その時に自分はどう行動するのか、どう感じるのか。ここまでお伝えしてきた事を中心に事前準備をしておけば、ある程度はカバーできるはずです。ただそれでも、必ず不測の事態は起こるのです。それをどう自分は乗り越えていくのか、乗り越えた時にどんな景色が見えるのか、、、

どうです? ワクワクしてきましたか? 勇気をもって、まずは最初の一歩を踏み出してみましょう。UTMFは自分への挑戦にもってこいの素晴らしいレースです!