【2019年最新版】四万十川ウルトラマラソン 徹底レビュー15のポイント 宿泊、交通、結果、持ち物など

四万十川ウルトラマラソン公式ページより

四万十川ウルトラマラソン大会の概要

実際に四万十川ウルトラマラソン100kmコースを走ったランナーによるレポート記事です!

四万十川ウルトラマラソンは100kmのコースと60kmのコースがあります。清流四万十川沿いに美しい自然を眺めながら、地元の応援を一身に受けて走るのは格別です。

四万十川ウルトラマラソンの特徴

ウルトラマラソンの中では過酷な部類で、100kmコースはアップ・ダウンもかなり激しく、途中で600m規模の小山!があります。コース全体の高低差累積は1200mにもなります。

ちなみに関東の人にはおなじみ高尾山は標高599m。高尾山を走って上り下りすると想像してみてください・・

制限時間は14時間。早歩きで休憩を取りながらだと間に合わないくらいのペースになります。

四万十川ウルトラマラソン公式ページより

コース地図 高低差

高低差マップを拡大してみました。
20km地点を見てください。もはやアップ・ダウンというよりは「小山」という表現のほうがしっくりくる高低差。
なお、後半平坦なように地図上書いてありますが、実際は80km後半~100kmのゴールまでは細かいアップ・ダウンがちょこちょこちょこちょこ・・とず~~~っと続きます。膝へのダメージが蓄積している頃なので、結構響きます。

四万十川ウルトラマラソン公式ページより

四万十川ウルトラマラソンへのエントリー方法

エントリー方法は2通り。インターネットもしくは専用の振替用紙です。

  • インターネットからの申込み RUNNETから申し込みをします
  • 専用振替用紙 遠方の場合、振替用紙は郵送による請求か、自動応答の電話による請求ができます

四万十川ウルトラマラソンの交通手段と宿泊情報

交通手段はパックツアーか、自分で手配するかたちになります。

  • パックツアー JTBと東武トップツアーズがパックツアーを企画しています。当選が決まったら、すぐに申込みをしましょう。
  • 自分で手配する 交通手段と合わせて宿泊の手配が必要です。60kmと100kmでは出発地点が異なりますので、宿泊地も別になりますので要注意です。とにかく当日は混みますので、宿だけでも先に押さえておきましょう。

宿泊について

おすすめは前泊、そして後泊です。朝5時半頃スタートなので、前泊は必須。
後泊はベテランウルトラランナーなど、自信のある方は省けるかもしれません。

車中泊をするという猛者もいますが、当然コンディションに響いてきますので、よっぽど宿代を浮かせたいのでなければオススメできません。と~~っても寒くて心細いと思います。
車中泊から100km走るなんてもはや苦行!!無駄に難易度を上げたい方はどうぞ。

応援の方向けの情報

車はNG

非常に混みますので、車での応援はNGです。大会規定により選手が失格になります!
電車・バスによる移動をオススメします。
スタート地点→ゴール近くの無料シャトルバスがあるようですので、それを利用しましょう。

応援の方の前泊もオススメできません。当日はランナーでごった返しています。築古の民宿もいっぱいいっぱいの状況です。

ウルトラマラソンのトレーニング方法

数ヶ月前

月間練習距離150km~200kmくらいを目安にしましょう。100kmですと、少なめかもしれません。

1~2ヶ月前

練習量をキープしつつ、1回の練習で30~40kmのロングランに挑戦してみましょう。フルマラソン大会を練習として入れる、という方もいます。

自前でロングランをする際には、周回コースがおすすめです。たとえば周回5kmのコースを6~8周するイメージですね。スタート地点に大きなペットボトルと、エイド食を置いておきましょう。
自前ロングランの際には、かならずエイド休憩をいれましょう。

ダメージをコントロールすることも必要になってきます。大会当日にベストコンディションになるように、練習しすぎないベストの練習メニューを組んでいきましょう。

ウルトラマラソンの事前準備

ペース配分を考えておく

キロ6分ペース、5kmごとにエイドに入り2~3分、合計11時間弱 などおおまかなペース配分を決めておきましょう。エイドが混みますので、時間がかかります。かならず事前に想定しておきましょう。

完走目的の方は、制限時間は14時間ですのでここから逆算しましょう。ある程度(1~2時間)余裕を持っておくと、アクシデントの際にもあせらずにすみます。

大会中にペース配分をチェックする方法

スマホでペースをチェックする方もいますが、おすすめはランナー用のランニングウォッチです。腕につけておくだけで、ストレスフリーでペースチェックから、大切な大会のランニング記録まで取ってくれるものが多いです。

価格帯は2~4万円前後のものが良いと思います。
必ず、ウルトラマラソン対応のバッテリー持続時間の長いものを選びましょう。

前日の過ごし方

スタートは朝の5時です。前日は食事は軽めにすませ、早めに寝ることでコンディションを整えましょう。食事は脂っこいもの、生物、酒は避けましょう。野菜や果物中心の食事がおすすめです。

トイレが混みますので、お腹を壊さないように、そして水分は適度に摂取するよう気をつけましょう。

服装

朝5時スタート時の気温と、日中、そして殆どのかたがゴールする夕方5時前後で寒暖差が10度以上あります。
通常のマラソンでは途中で着替えなど必要ありませんが、長丁場になるウルトラマラソンでは服装の対策は必須です。

  • 具体的には、脱いだり着たりして体温調節できるもの、そして軽くてかさばらないようにたためるもの(ウィンドブレーカーなど)。
  • そして雨の予報の時には、雨対策が必須となります。(雨ガッパなど
  • 寒さ対策&雨対策として、ゴミ袋をかぶるランナーも多いです。途中でたたんで、ポーチに入れられます。お手軽ですが、きちんとした装備には劣りますのであくまでも補助的なものです。
  • 特に雨の時は体温を奪われないように十分な準備が必要です。低体温症になると命の危険があります。雨の日は無理だと思ったら早めにリタイアしましょう。距離の長いレースです、すぐに助けは来ません。
  • 帽子も必須です。暑さ対策、日焼け防止、雨の対策と活躍します。
  • ングラスも必須です。長時間炎天下を走ると、紫外線で目が焼け、視力に影響します。これは大会後もかなり残ります。細かいゴミや、小石・小枝のハネから目を守ることにもなります。

大会中に持って走ったほうがいいもの

だいたい2.5kmおきにエイドがありますが、混みます。
ここで2~3分確実にロスします。20回エイドに入ったとすると40~60分のロスです。
すべての補給色、ドリンクを持って走るのは現実的でありませんが、メリハリをつけて持ち運びましょう。
61.5km地点でレストステーションがあり、預け荷物の出し入れができますので、これを活用しましょう!
具体的には60kmまでに使うものと、60km以降に使うものに分けておき、60km以降に使うものは預けておきます。計画的に利用すると持ち物を減らせます。

  • 補給食 ゼリーなどのカロリー追加系
    (エイドにキャラメルなどが置いてあります、エイドに入る回数を減らすためです)
  • 塩分 足のつり防止のための、塩分タブレットなど(エイドに梅干しなどが置いてあります、エイドに入る回数を減らすためです)

ちなみに、私はエイドのキャラメルで銀歯が取れました!おかげで、その後は銀歯の抜けた穴を気にしながら走ることに・・・(涙)

預けたほうがよい荷物

  • 替えのシューズ 61.5km地点で受け取り、履き替える。 (最近は靴の性能も上がっているので、私は不要でした)
  • 上着 61.5km地点で預ける。中盤~後半は暑くなります。
  • 追加のエイド食  61.5km地点で受け取る。半分強はスタート時に持ち、残りは預けて置くと良いと思います。

60kmコースの情報

60kmコースの情報をまとめてみました。

  • 途中で合流する 100kmと60kmのスタート地点は違いますが、途中で合流します。後半は同じコースを走ることになります。
  • アップ・ダウンは少ない 100kmコースの20km地点くらいにある約600mの小山が、60kmコースにはありません。
  • スタート時間が異なる 100kmは朝5時半スタート、60kmは朝10時スタートです。必然的に、朝晩の寒暖差も抑えられます。
  • ゼッケンが違う コースは途中合流しますが、ゼッケンの色が違うので見分けられます。
  • 制限時間は9時間半(100kmコースは14時間)

四万十川ウルトラマラソン大会結果

過去10年くらいの大会結果が公式ページに掲載されています。

四万十川ウルトラマラソンの参加賞

毎年、Tシャツのようです。S,M,L,Oの4サイズから選べて、エントリー時に申請するかたちになります。
完走するとメダルと完走証がもらえます。

質問コーナー

  • 「陸運登録は必要なの?」 陸運登録は必須ではありません。登録せずに、一般の枠で走ることができます。
  • 「四万十川ウルトラマラソンの完走率はどれくらい?」 完走率は例年70%前後のようです。サポートがしっかりしているためか、意外と高いですね。
  • 「膝を壊す人が多い?」 約600mの小山があります。注意すべきは「下り」です。調子に乗ってスピードを出すと、膝へ大きなダメージが残ります。このため小山を過ぎたところでリタイヤするランナーが多くいます。下りはあくまでもペースを抑えて駆け抜けましょう。

まとめ

四万十川ウルトラマラソンは清流四万十川沿いで非常に景色もよく、100mおきくらいに地元の方の応援がある、非常に雰囲気の良い大会です。
地元の方もずいぶん前から応援の準備をしてくれているんだな~などと考えると感無量です。
アップ・ダウンもキツく、大変難易度の高いコースですが完走できたときの喜びはひとしおです!きっと一生の思い出になるでしょう!

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