【2019年最新版】松本マラソン 徹底レビュー12のポイント 完走ランナーの解説するコースの特徴、エントリー方法は?
松本マラソンは2017年から長野県松本市ではじまったマラソン大会です。台風接近のため2018年は急遽中止となりましたが、10月の松本を気持ちよく走ることのできるコースとなっています。
松本マラソンの行われる長野県松本市は国宝松本城の城下町で観光地でもあります。松本マラソン参加の際の宿や交通手段なども紹介したいと思います。
コースにもなっている信州スカイパークにはJリーグ松本山雅のホームスタジアムでもあるサンプロアルウィンがあります。このサンプロアルウィンを通る時に松本山雅サポーターから大きな旗を掲げ応援してもらいました。他にもチアリーディングなど楽しくなる応援をいただけます。
松本マラソン大会の概要
松本マラソンは2017年に第1回大会が開催され、2018年の第2回大会は台風接近のため急遽中止となりました。2019年10月に第3回が開催予定となっています。
松本マラソンはファミリーランとフルマラソンが行われます。
第3回大会からフルマラソンの制限時間が5時間30分から6時間に延びより多くのランナーが参加できるようになりました。
ファミリーランは大人一人と子供一人か二人の組み合わせで2Kmを走ります。公園内なので安全に楽しめることができます。
松本マラソンの特徴
松本マラソンの特徴はなんといっても松本の城下町、北アルプスと雄大な田園風景の中を走ることと言えます。少し離れてはいるものの松本城を走りながら見ることができて北アルプスを背にゴールに迎えるのがとても気持ちのいい大会です。
他の大会との違いはその開催時期ではないでしょうか。11月頃から本格的なマラソンシーズンとなりますが松本マラソンは10月初旬、第2回大会に至っては9月末の日程でした。台風発生のリスクは確かにありますが夏の練習の成果を確認するにはもってこいの日程です。
コース地図 高低差
松本マラソン(フルマラソン)のコース図です。スタートから5Km地点くらいまでが松本の市街地であり5Km以降は郊外の山と田んぼに囲まれた中を気持ちよく走ることができるコースです。
フルマラソンコースの高低図となります。90mほどの高低差がありますが、実感としてはそこまで感じませんでした。25Kmの最高地点から32、33Km地点までの下りを経てゴールまで登っていく、じわじわとスタミナを奪っていくコースです。下りも登りもダラダラと続くイメージであり「ものすごい勾配だ。」とは思わない事でしょう。
松本マラソンへのエントリー方法
松本マラソンに参加するためのエントリー方法は2種類あります。どちらも難しくはないと思いますがはじめてのエントリーの方にもわかるよう紹介します。
① インターネットでのエントリー ほとんどのランナーがインターネットでエントリーしています。人気のある大会はネット回線が混線してなかなか繋がりません。インターネットでのエントリーの場合にRUNNETというサイトと通してエントリーすることが多いです。 このRUNNETに事前に会員登録をしておくとエントリー時の手間を省くことができます。
② 郵便振替 インターネットでのエントリーが難しい人には郵便振替という方法も選択できます。指定の振替用紙を使用して郵便局で申し込むことができます。所定の用紙を入手するためには振替用紙のついた募集要項を手に入れるか、実行委員会事務局に連絡をしなければなりません。時間に余裕がないか方にはおススメしにくいです。
松本マラソンの交通手段と宿泊情報
自動車をご利用の場合
松本マラソンの開催地である松本市へのアクセスですが、車の場合は長野自動車道松本インターチェンジがスタート地点の最寄りのインターチェンジとなります。東京方面からは中央自動車道から長野自動車道に入るのがスムーズです。名古屋、大阪方面からも中央自動車道から長野自動車道というルートとなります。
JR電車をご利用の場合
電車の場合は松本駅がスタート地点からの最寄り駅となります。東京方面からは新宿から特急あずさ。名古屋、大阪方面からも特急しなのを利用するのがスムーズです。東京方面からは北陸新幹線を利用する方法もありますが、長野駅を経由するため特急あずさと比べて時間と費用が掛かってしまいます。新宿、東京どちらも選択できるのであれば特急あずさの利用をおススメします。
飛行機をご利用の場合
便の数は少ないのですが札幌と福岡からの場合、空路を選択することもできます。福岡・松本間は1日2便、札幌・松本間は1日1便となっています。信州松本空港からJR松本駅は車で30分前後の距離となります。出発、到着時間など考えると選びにくい方法かもしれません。
参加者用駐車場のご案内
お車でお越しの方はエントリーの際に指定された「参加者用駐車場」をご利用ください。
(※「駐車許可証」は事前に郵送いたします)
(※駐車場のお申し込みは先着順となりますので、ご希望に沿えない場合がございます。予めご了承ください)
A地区:スタート会場まで徒歩約10〜15分、フィニッシュ後無料バスで約50分
B地区:スタート会場まで無料バスで約15〜20分、フィニッシュ後無料バスで約40分
C地区:スタート会場まで無料バスで約45分、フィニッシュ後徒歩約15分
松本マラソン公式ページより
大会が用意する駐車場は大きく分けて上記A~Cの3地区があります。朝スタート地点への移動やゴール後に帰宅することまで考えておきたいですよね。各地区の特徴をまとめてみました。
A地区 スタート地点は宿泊におススメの浅間温泉から近く前泊する方におススメです。但し、ゴール後に戻ってくるのに時間が掛かってしまいます。
B地区 スタート地点、フィニッシュ地点どちらへもバスでの移動となります。詳しい場所までは不明なのですが、所要時間からフィニッシュ地点よりスタート地点に近い場所のようです。
C地区 フィニッシュ地点に一番近いエリアなのでゴール後すぐ帰宅したい人におススメです。高速道路(長野道の松本インターチェンジ、塩尻北インターチェンジに近いのでスムーズに帰ることができます。
朝ゆっくりしたい方はA地区、ゴール後早く帰りたい人はC地区がおススメです。
前泊、後泊されるかたにおススメなのが浅間温泉です。スタート地点となる松本市総合体育館の近くにある歴史のある温泉です。他にも宿泊施設はありますが松本駅前や松本インターチェンジの近くとなります。少し離れてよければ松本インターチェンジの一つ南の塩尻北インターチェンジそばに健康ランドがあります。個室もありビジネスホテル位の金額で宿泊ができて温泉に入り放題の施設です。
宿泊について
浅間温泉 湯量の豊富な浅間温泉は完全かけ流しの宿が多く観光拠点として古くから人気のあるエリアです。上高地、美ヶ原や登山などの拠点としてはもちろんのこと近くに松本城や開智小学校などの観光スポットもたくさんあります。浅間温泉旅館協同組合公式ページ
ビジネスホテル、温浴施設 松本駅周辺や高速道路のインターチェンジ周辺にはビジネスホテルがあります。温泉旅館よりも安価に泊まれるのが魅力です。また温浴施設もありこの施設では宿泊もできます。
クア・アンド・ホテル公式ホームページ
応援の方向けの情報
松本マラソンに出場されるランナーの応援される方もたくさんいると思います。松本マラソンの運営サイドで用意しているのは応援者用の駐車場と駐車場からフィニッシュ地点へのバスとなります。選手駐車場からスタート地点、フィニッシュ地点から選手駐車場へのシャトルバスは応援の方も乗ることができます。このためゴール後に選手と合流するのであればフィニッシュ地点の信州スカイパーク付近での応援がおススメです。
ランナーにとって沿道からの応援はありがたく、背中を押してくれるものです。応援の声はランナーに届いているので松本の風景を楽しみながら応援してください。30Km付近とゴール手前を信州スカイパークで見ることができます。多くのランナーを苦しめ始める30Kmの壁とゴール手前で最後のひと踏ん張りをぜひご覧ください。
松本マラソンのトレーニング方法
42.195Kmを走るフルマラソンですからその練習はずばり走ることです。ペースは1Kmあたり7分~8分でいいので長い距離、長い時間を走ることのできる身体を作ることが第一段階となります。まずは30分や5Kmといった時間、距離を目安に少しずつ走ることができる身体を作ります。この段階ではペースやタイムを意識する必要はありません。
練習量は主に「月間走行距離」で表現されます。フルマラソンの完走が目標であれば月間100Km前後の練習量は必要です。目標が完走からサブ5(5時間以内の完走)、サブ4.5(4時間半以内の完走)と上がっていくと目標に対して必要となる月間走行距離も増えていきます。
数ヶ月前
半年前から2か月前までのトレーニング方法 まずは練習をするための身体を作ることが先決です。 30分間動き続けてみましょう。走れなくなったら歩いてもいいので止まらず動き続けましょう。連続して30分走れるようになったら徐々に距離を延ばしましょう。走り終わったあとは少し歩く、整理運動をすることでクールダウンとしましょう。入浴時や寝る前にマッサージなどのセルフケアも効果があります。
1kmあたり7分で走り切ることができれば5時間を切ることができます。このペースは経験の浅い方でもゆっくりと感じるペースだとは思いますがペースを崩さずに時間と距離も延ばしていくことを考えましょう。
大会3か月前までの目標を90分~120分のランニングとしましょう。徐々に距離を延ばして3か月目には月間50Km~70Kmくらいの月間走行距離を目安にしましょう。
1~2ヶ月前
大会半年前からのトレーニングにより4か月が経過した大会2か月前には90分~120分のランニングが可能になっていると思います。これまでウォークやジョグがメニューでしたが少しだけレースをイメージしたメニューを取り入れましょう。
ペース走を行ってみましょう。ペース走とはその名のとおり一定のペースで決まった距離を走る練習メニューです。ここまでの4か月間ゆっくりでも一定のペースで練習してきているのでそれほど難しくないかもしれません。5Kmという距離を一定のペースで走ってみましょう。余裕があれば少し早いペースでもOKです。可能であれは10Kmのレースやハーフマラソンへの参加も効果的です。
大会1か月から2か月前では月間走行距離100Kmを目標にしておきたいところです。
松本マラソンの事前準備
大会まで2週間を迎えたら練習量を落としていきましょう。半年に渡るトレーニングで身体には疲れが溜まっています。コンディションを整えるためにも走る回数が週3回なら週2回、走る距離が15Kmなら10Km以下とへこれまでの半分くらいに落としましょう。
最後の一週間は木曜、金曜くらいに軽いジョギング、前日に100mくらいの距離を全力の7割程度で数回走りましょう。
ペース配分を考えておく
目標タイムによってペースが決まります。松本マラソンで完走が目標であれば制限時間の6時間以内のゴールが目標となります。
計算をすれば42.195Kmを6時間(360分)で走るとすれば360(時間:分)を42.195(距離:Km)で割ることを考えると思います。この場合1Kmあたり8.5分となります。(10Km85分、20Km170分、30Km255分、40Km340分)これがペース配分の基本的な考え方です。
経験の浅いランナーに1Km単位のペース管理は難しいと思います。5Kmくらいで目標タイムと実際のタイムが合うようにするのがおススメです。スタート時の整列順、スタート後の渋滞、疲労によるペースダウン、身体の不調などがランナーに襲い掛かります。余裕を持ったペース配分で1Km単位ではなく5Km単位のペース管理をおススメします。
サブ4(4時間以内の完走)でのペースは単純計算で1Kmあたり5分40秒ほどですが、私は目標として5Kmを26分台のペースで考えています。あくまでも目安なのであまり細かく考えないようにしています。松本マラソン当日の走行データを見ると予定通りに進まなかったのがはっきりとわかります。なかなか予定通りに進みませんね。
大会中にペース配分をチェックする方法
松本マラソンの記録証を見ると5kmごとにラップタイムが記載されています。これは5kmごとに身体につけたチップを読み取るマットが敷いてあり通過タイムが記録されていることを指します。この場合マットとともに時計が用意されているのでスタートからの通過時間はこの時計で確認することができます。
レース当日はもちろんですが、練習の際にも頼もしい味方となってくれるのがランニングウォッチです。多くのランニングウォッチにはGPSが搭載されているので1kmごとにラップタイムを表示してくれます。これでペースの調整や確認が簡単に見ることができます。
ランニングウォッチにはGPSのほかに心拍計搭載のモデルもあり最近の主流となっています。心拍計の数値を見ればその時の体調や走るペース、距離に対しての身体への負荷が見る事ができます。同じペースでも体調によって身体への負担が違うので身体の状況を数値化できるランニングウォッチは練習からレース、リカバリーという面において非常に頼りになります。
ランニングウォッチで記録したデータはパソコンやスマホに転送してアプリを通じて見ることができます。
このようにペースや心拍などの走行データをランニングウォッチからスマホやパソコンに転送することでデータが確認できます。
ペース、心拍の他にも
高低差やピッチなども確認することができます。ランニングを続けて走れるようになってくるとトラックでの練習を行う機会があるかもしれません。インターバル走などはトラックに適した練習ですが、
一定の距離を6本走るインターバル走(この時は800mを6本)であることがはっきりとわかると思います。毎回練習の成果を確認することができるのと記録(ログ)がウェブ上に残せるのがとても便利です。ランニングを継続するにあたりとても便利なツールとなるのがこのランニングウォッチです。
私の場合、練習でもレースでも最近は1Kmごとでラップタイムがでるように設定しています。ペース管理はもちろんですが、私の場合は日々の練習を日誌のように記録できるものとして使っています。
前日の過ごし方
大会前日の過ごし方について気になる方も多いと思います。松本までの交通手段、前泊の有無などそれぞれ状況が違うと思います。正しい前日の過ごし方はスタート時に万全の体調で臨めるようにすることです。松本は朝晩冷え込みます。前日夜、当日朝の冷え込みに対応できるように上着を一枚用意してください。
移動の疲れもあります。移動後はストレッチなど身体をほぐしてくつろぎましょう。
寝る前には大会当日の準備を再確認して忘れ物のないようにしましょう。早寝・早起き、快食・快便で当日を迎えましょう。
前日の食事
前日の食事は消化のいいものを選んで、リラックスした状態で十分な睡眠を取ることを優先させてください。食事は刺激物とアルコールは避けたほうがいいです。カーボローディングという炭水化物を蓄える食事方法などもありますが、慣れない調整を行うよりも胃腸に負担を掛けない食生活と十分な睡眠を一週間前から心がければ充分です。
大会前は果物と野菜をいつもより多く摂り、炭水化物は身体を動かすエネルギーとなるので前日夕食から当日朝食では多めに摂るようにしましょう。大会当日にお餅を食べるランナーは多くいます。スタート3時間前には朝食を終わらせましょう。
朝食後からレースまでは水分を摂りながら、食べるものはゼリーなどにしてください。エネルギー切れを防ぐ意味でもスタート前にゼリーを口にするといいでしょう。
松本マラソンの服装ついて
一般的に信州の10月は過ごしやすい観光には最適なシーズンです。長野県は標高が高く松本市は盆地であるため日中は東京や名古屋など太平洋側の都市と同じくらいの気温となりますが、朝、晩はとてもひんやりします。松本マラソンは8時半スタートなのでスタート前は少し肌寒く感じるかもしれませんが、スタート後グングン気温が上がることが予想されます。夏の練習とかわらないスタイルでいいと思います。私はランパンに大会Tシャツというスタイルで臨みました。
雨天など悪天候への対応は冬の大会なら対策も必要ですが、まだ暑い時期なのであまり考える必要はありません。雨の量にもよりますがゴミ袋に穴をあけた簡易カッパで十分だと思います。ただし時期的に台風の訪れも考えられます。着替えの準備はしっかりとしていきましょう
松本マラソンに特化したものではありませんが、日差しの厳しい天候も考えられるのでサングラスの準備はしておいたほうがいいでしょう。紫外線から眼を守るためにもおススメです
大会中に持って走ったほうがいいもの
スタートからゴールまで走り続けるフルマラソンですから荷物は最小限に抑えたいところですが、身につけておきたいものがあります。おススメのものを紹介するので参考にしてください。
帽子やサンバイザー 晴天であれば日除け、雨天であれば雨よけとなります。帽子の場合は中が汗だくになるのでサンバイザーを私は愛用しています。
スマートフォン 走っている間に写真を撮る方がいます。写真にとどまらず動画を撮る方も。荷物になるので私は身につけませんが身につけている方は多いです。
補給食 これはぜひ持参してください。マラソンにおススメのゼリーを3つから4つ持って走っています。10Km・1時間を目安に一つ摂るようにしています。高カロリーだからか味が凄く濃いものが多いので試食しておいたほうがいいです。スポーツ羊羹は味もよくおススメです。
サプリ類 補給食と同様に長時間の運動で身体が悲鳴をあげます。発汗に対応するための塩タブレットや足の攣りを防止するためのマグネシウムタブレットなどが代表的なものです。マグネシウムタブレットは効果的ですが、かなりの独特な味なのでこちらも試食をおススメします。
松本マラソン中止の経緯、返金等の対応
2018年大会は9月30日に開催予定でしたが、台風24号の影響で中止となっております。
その際は大会規約に基づいて参加料の返金は無し、フィニッシャータオルと完走メダルは申込者全員に配布という対応になりました。(マラソンの部:フィニッシャータオル/ファミリーランの部:完走メダル)
夏場のマラソン大会は数が少なく貴重ですが、こういった天候の影響などを受けますので予報の確認をしておいたほうが良さそうです。
後日談となりますが、当日は大勢のランナーが自主的にコースを走っていたそうです。ランナー同士が自然にハイタッチするようなさわやかな雰囲気だったようですよ。
松本マラソン大会結果
第1回松本マラソンの結果は出走者男女合わせて8,611人に対し完走者が6849人で完走率が79.5%となっています。男子優勝タイムが2時間23分02で女子優勝タイムが2時間42分50となっています。第1回大会は制限時間が5時間半ということもあり完走率が少し低い印象ですが制限時間が30分延びて6時間になってどのように変化するかも楽しみですね。
松本マラソンの参加賞
松本マラソンの参加賞はTシャツです。ファイテン社製のものでした。完走をすることでメダルとタオルをもらうことになります。もちろん記録証ももらえますがこちらは後日郵送されます。
いかがでしょうか。松本マラソンはシーズン前の足慣らしにちょうどいい時期に開催されます。夏の成果を確認してマラソンシーズンをよりよいものにするためにも十分な練習を積んで臨みましょう。雄大な北アルプスと国宝松本城があなたを迎えてくれます。見渡すかぎりの田園風景の中気持ちのよい汗をかきましょう。ゴール後に首にかける完走メダルは最高の思い出になるはずです。