【2019年最新版】ホノルルマラソン 徹底レビュー13のポイント 宿泊、交通、結果、持ち物など

マラソンをしている方なら必ず聞いたことのあるハワイ「ホノルルマラソン」。
出場を考えている方も多くいらっしゃると思います。ただ、海外のレースという事もあり分からないこともたくさんあるのではないでしょうか。
そんな不安に応えるべく実際に完走してみた雰囲気や、持ち物、注意点などについて徹底レビューしてきます!

ホノルルマラソンの概要

ホノルルマラソンは毎年12月の第2日曜日に、ハワイ・オアフ島で行われるマラソン大会です。
日本航空(JAL)がスポンサーになっていることもあり海外のレースにも関わらず毎年多くの日本人が参加しています。
1973年から始まった歴史ある大会で、2019年の大会は第47回大会になります。

人気のハワイ・オアフ島ということで、マラソンと同時に観光も楽しめるのもポイントですね!
フルマラソンの他に10Kmマラソン&10Kmウォークもあり体力に自信のない方でも楽しむことが出来ます。

ホノルルマラソンの特徴

特徴

ホノルルマラソンの最大の特徴としてあげられるのは制限時間が無いことです。
そのため、マラソン初心者でもゆっくりでも42.195Kmを走れる体力さえあれば完走することが可能です。
よくありがちな途中の関門(10Kmを1時間半超えてしまうとその時点でレース終了といったもの)はもちろんありません。
途中にはダイアモンドヘッドなどのハワイならではの観光スポットも視界に入るので景色を見ながらのランを楽しむのもいいでしょう。

ちなみに東京マラソンでは7時間の時間制限があります。
東京マラソンで時間制限なしにしてしまうと交通網が大混乱してしまいますがこれもハワイならではのゆったりした時間のおかげなのかもしれません。

コース地図高低差

ホノルルマラソンのコースは毎年決まったコースを走ります。
移り行く景色は日本では味わえない壮大なものがありますがダイアモンドヘッドなどもあり高低差は最大で40m近くにもおよびます。

一番のポイントは下記の図のように38Km辺りから一気に登り一気に下るというところです。
フルマラソンを経験された方はお分かりだと思いますが、マラソンでは「魔の35Km」と呼ばれこの辺りで急速に体への負担が大きくなりペースを落としてしまうランナーが多いです。
最後の最後にこの坂の上り下りはランナー泣かせと呼べるでしょう。
(ちなみにマラソン終盤では上りの方が楽です。下りは膝に負担がかかりかなり厳しいものになります。)
                 (ホノルルマラソンHPより)

ホノルルマラソンへのエントリー方法


(ホノルルマラソンホームページより)
ホノルルマラソンのエントリーについては個人で行う方法と旅行会社のツアーで行う方法があります。
個人で行う場合は公式ホームページより(https://www.honolulumarathon.jp/2019/)基本、オンラインでの申し込みになります。
この際はメールアドレス、クレジットカードが必要です。

他の方法として各旅行会社でホノルルマラソンツアーが組まれています。
こちらは航空券や宿泊もセットになっていてレース前後のサポート(終了後の打ち上げパーティーやコースの下見など)もしてくれることが多いです。
海外マラソン初心者の方であれば多少値段は高くなりますがこちらの方がお勧めです。

ホノルルマラソンの交通手段と宿泊情報

交通手段

ホノルルではバスとタクシーそれに加えて日本では珍しいトロリーバスがあります。

トロリーバスには4種類ありHIS・JAL・JTBなどの旅行会社などによって運営されています。
各旅行会社のツアーで申し込むとこれらの運賃が無料になる場合もあります。
ピインクラインと呼ばれるバスのみ最低賃金が2ドルで他は1日又は数日間の乗り放題のチケットになります。
ワイキキを中心としてアラモアナ・ダウンタウン・ハナウマ湾など主要な観光名所は、ほぼ網羅しているのでハワイに行く際にはぜひ利用したい交通手段の1つです。
詳しいコースや料金はこちら
ただレース直後は混雑が予想されるため避けた方がよさそうです。

ホノルルマラソンの時期は毎年、車線規制などもあり大渋滞が考えられます。
もし交通機関を使ってスタート地点またはゴール地点からホテルに戻ることをお考えであればかなり時間に余裕をもってください。(比較的スタート地点に近いプリンス・ワイキキでも通常は10分程でスタート地点ですが30分程は余裕を持っておいた方がいいでしょう)
宿泊するホテルなどもこの時期、予約が取れなくなることがあります。
出来るだけ早めに予約しましょう。(2019年は5月15日からエントリーが始まります。予定が決まっている方はすぐにでも予約しましょう)

どのホテルがいいか悩むところですが考えるときのポイントとして先と後、どちらが楽な方がいいかです。
ホノルルマラソンではスタート地点とゴール地点が離れています。(およそ4~5km)
スタート地点に近いところでは行きは楽ですが帰りが大変です。
ゴール地点に近いところでは帰りは楽ですが行きが大変です。
真ん中あたりをとるという考え方もあります。

スタート地点に近いホテル・・・アラモアナホテル
ゴール地点に近いホテル・・・アストンワイキキビーチホテル
真ん中あたりのホテル・・・ハレコアホテル

宿泊について

オアフ島ではホテルはたくさんありますがマラソンに便利なホテル、観光に便利なホテルなど用途によって様々です。

シェラトンワイキキ
日本でも人気のシェラトンです。ハワイ観光にも便利な立地です。

アストン・ワイキキ・バニアン
全室キッチン付なので自炊する予定の方にお勧め

レースだけを考えるのか、レース終了後の観光まで考えるのか、迷いどころですがどちらにも共通して言えるのは人気のホテルは早々に埋まってしまいます。
出場が決まったらすぐに遅くても9月頃までには部屋をキープしておくようにしましょう。(いいホテルやお手頃なホテルからどんどん埋まっていってしまいます)

応援の方向けの情報

交通規制もあるのでランナーを追いかけての応援は難しいでしょう。
ただツアー会社によっては応援のバスツアーというものを設定しているところもあります。
個人で応援される方はぜひランナーと同じく早朝5時にスタート地点にいることをお勧めします。
5時はまだ薄暗いですが、それを利用し号砲と共に盛大な花火が打ち上げられます。
海外の花火という事で迫力があり圧巻で一見の価値はあります。
その後は脇を走るランナーたちを応援しつつワイキキビーチまで歩き、晴れていれば日の出を見ることが出来ます。


ハワイの日の出もまた日本とは異なった魅了がありいいものです。
そうしているうちにトップのランナーたちはゴール地点まで来てしまいます。
ゴール地点で偉大なるランナーたちに声援を送りましょう。

ホノルルマラソンのトレーニング方法

マラソン初心者の方は少なくても半年前(12月開催なのでその年の6月)には練習を開始してください。
最初からあまり頑張りすぎてしまうと膝を壊したりして長続きしないのでまずは歩くことから始めましょう。
またコンクリートの上を走ると体に負担がかかりますので近くに河川敷など下が土の道路があればそちらを優先的に走るようにして下さい。

最初は遅くても大丈夫です。
まだ半年ありますし前述のようにホノルルマラソンは制限時間がありません。
早くゴールする必要はないので42,195Kmを走れる体力をあせらずゆっくりつけていきましょう。

数か月前

とにかく走りきれる体力をつけることが一番です。
7月、8月(4,5ヶ月前)は毎日暑い日が続きます。そこではあまり長い時間走ることはせずに短い距離でもいいので毎日走る(歩く)ようにしましょう。
距離にして5~10Kmくらいで大丈夫です。

ホノルルマラソンは12月の開催ですがそれでも27度くらい、年によっては30度くらいまで上がることもあります。そのため距離は短くても暑い中走るという事を体に覚えさせましょう。
これをやっておくのとやらないのではかなり差が出てきます。
もちろん暑い中の運動は熱中症に注意し水分(スポーツドリンクなどナトリウムやカリウムを含むもの)を常に携帯し喉が渇く前に飲むようにしてください。無理は禁物です。

1~2カ月前

この時点で距離を走れるようになっていれば2ヶ月くらい前を目安に10Kmでもハーフでも構わないのでレースに出てみましょう。(フルマラソンは厳禁です。2か月前でも疲れが残ってしまうことがあります。)
これは自分がどのくらい走れるかを試す意味もありますがそれ以上にレースを経験して当日に備えます。

具体的にいうと食事はどのタイミングでとったらいいか、直前には何を食べたらいいか、途中の給水所はどうやって利用したらいいか、トイレはどのくらい前に済ませたほうがいいかなどレースでしか経験できないことがたくさんあります。
本レースであるホノルルマラソンの前に必ず一度はレースに出て流れを確認しておいてください。
初めての発見がたくさんあると思います。

ホノルルマラソンの事前の食生活

レースの1週間くらい前からは食生活にも注意をしましょう。
フルマラソンは長期戦なのでエネルギーを体にためておく必要があります。

そのため大会の4,3日前の2日間は食事量を減らして軽い飢餓状態にします。
その次の2日前、前日の2日間で炭水化物(パスタやごはんなど)を大量に食べてエネルギーを貯め込みます。
その結果、長い時間でも走れる体が出来上がります。

そのため4日ほど前からは上記を実践していただくと途中でお腹がすいてしまい足が動かないといったエネルギー不足の対策になるはずです。

アルコールも極力避け、前日は必ず禁酒しましょう。
アルコールには利尿作用があり大量に汗をかくマラソンにおいては脱水症状の原因にもなりかねません。
お酒は終わった後の楽しみにしましょう。

ペース配分を考えておく

目標タイムの設定

目標タイムがある方はやみくもに走っていても目標達成が難しくなることが多いです。
ご自身の普段のペースから考えて無理のない計画を立てましょう。
ずっと同じペースで走るのか、前半は体を慣らして後半に体力を温存するかなど人それぞれだと思います。
ご自身のタイプによってですがレースの前日くらいまでにはイメージトレーニングをしてどのように走るのかを決めておきます。

ただ注意しなくてはならないのはスタートの際はかなり渋滞します。号砲がなったあとにスタートゲートをくぐるまで10分ほどもかかることもあるのでそれも考慮して計画をたてましょう。
私は手に10Km~分、20Km~分・・・といったようにマジックで書いて走っています。
マラソンが始まってしまうと目標タイムを忘れてしまうことが多いので参考にしていただけたら幸いです。

大会中にペース配分をチェックする方法

ご自身のペース配分が決まったら実際にペースをチェックしなくてはいけません。
そんな時にはランニングウォッチが必須です。
各メーカーが色々な機種を出していますが最低限必要なのは距離とタイムが分かるもの、可能であれば~Kmごとの時間を教えてくれるものが走っているときにはわかりやすいです。
私の使っているガーミン製のものはシンプルですが必要な機能はついています。(古すぎて今は製造中止になっていますが)
とても心強い相棒です。
                 (ガーミンForeAthlete 110)

前日の過ごし方

無理はしない

ホノルルには前日もしくはその前に入る方が多いと思われます。
日本でのレースと異なり旅の疲れや時差もあるので前日はとにかく休みましょう。
走ることはやめて軽い散歩程度にした方がいいでしょう。
散歩ついでにスタート場所の確認や当日の流れ(荷物があればどこに預けるか、トイレはどこにあるかなど)を歩いて見に行ってもいいかもしれません。(当日はかなり混雑するので下調べはしておきましょう)
レースの3時間前には起きて朝食を食べたいので19時、20時くらいには就寝しましょう。

前日の食事

前述のようにアルコールは避けましょう。
また同じように緑茶やコーヒーなども避けておきましょう。(こちらもカフェインに利尿作用があることが知られています)

食事はあちらで購入される方が多いと思いますがハンバーガーなどは避けましょう。
次の日の走りに影響が出ます。

比較的手に入りやすいのがスパムむすびです。
ただスパムが大きいので全部食べると胃もたれしてしまうかもなのでもったいないですが少し残してご飯メインで食べる方がいいでしょう。

お勧めは丸亀正麺です。丸亀製麺ワイキキ店
日本でも人気のうどん屋さんですがハワイにもあり味もおいしく炭水化物がしっかりとれます。
ただ前日は恐らくマラソン走る方たちだと思いますが行列ができていました。
行くのであれば行列必至です。

ホノルルマラソンの服装について

朝の5時スタートですが20度くらいはあるのでそれほど寒さに気を使わなくてもいいでしょう。
心配な方は薄手の長袖Tシャツで走り暑くなってきたら腕をめくれるようなタイプがいいかもしれません。
ハワイの日差しはかなりキツイです。その中を何時間も走ることになるのでサングラスはあった方がいいかもしれません。

楽天市場:オークリー サングラス OAKLEY フラックジャケット
他に短い(太ももくらいまでの)スパッツがあるといいでしょう。
これがないと股が擦れて走っている途中に炎症を起こしてしまう事もあります。
持っていない方はぜひ1枚あると便利だと思います。

大会中に持って走ったほうがいいもの

ホノルルマラソンでは給水所にエイド食と呼ばれる補食(飴やバナナなどの軽く食べられるもの)が用意されています。
その為、自分で持っていかなくても心配はありませんがいつも使っているもの(ゼリー飲料やドリンク)が安心できるという方はウェストポーチなどに入れて走るといいでしょう。

マラソンでは予想外のことが次々と起こります。
人によってはシャツと乳首が擦れてしまい痛んだり、靴の先と爪が当たって痛みに変わったりなどといったトラブルがあります。
そのような時にテーピングがあると色々な使い方が出来て痛みを軽減することが出来ます。
痛みに負けてレースをリタイヤなんてことにならないようにぜひお持ちください。
お勧めのテーピングです。幅が広く1つあると重宝します。

Amazon:ニチバン バトルウィンセラポアテープ撥水(キネシオロジーテープ) 50mm×4.5m(伸長時) 1巻入り

ホノルルマラソン大会結果

公式サイトによるとフルマラソン挑戦者の99%がゴールをしているとの事です。
制限時間が無いとはいえ、ほとんどの方が完走をしています。
初心者の方からするとかなり心強いデータではないでしょうか?
他に男女年齢別の平均タイムなども載っているのでご参考にして下さい。                                                                                                                                           2017ホノルルマラソン大会記録

(ホノルルマラソン記録証)

ホノルルマラソンの参加賞

ホノルルマラソンでは完走するとTシャツとメダル、記録のわかる完走証をもらうことが出来ます。
Tシャツとメダルはすぐにもらえますが完走証は指定の会場(ハワイ・コンベンションセンター)での受け取りになるので注意して下さい。

(完走証のメダル)

まとめ

フルマラソンと聞くと未経験者の方はハードルが高いと思われるかもしれませんがご紹介してきたホノルルマラソンに関しては心配無用です。
完走率は99%です。練習をすればほぼ全員の方が走り切れるのです。
ただしっかりした準備は必須です。
まだ時間はあります。
ホノルルマラソン完走を目指して走り始めてみませんか